医薬品を通販で購入するときは薬事法に気をつけよう
医薬品を取り扱うための法律として薬事法というものがあります。
普通にドラッグストアで購入する場合は、薬事法を気にしなければいけないケースは少ないでしょう。しかし、購入するために通販を使うなら別です。
こちらでは通販を利用するときに、薬事法について知っておくべきポイントを説明するので安心して購入したい方は参考にしてください。
正規に医薬品を販売する通販サイトならまったく問題ない
医薬品は誰でも通販で販売できるというわけではなく、定められた条件をクリアする必要があります。実際の店舗を持っていたり薬を取り扱う資格を持つスタッフがいたり、いろいろな条件があって、すべてクリアしたうえでやっと通販で医薬品を販売できるようになります。
もしも、正規に医薬品を販売していて、薬事法違反を気にすることがない通販サイトを利用したいなら会社情報を読みましょう。特定商取引法というものがあって、ネットショップを運営するときは会社の情報を詳しく載せなければいけません。
従って、会社情報を見れば実店舗が存在するかどうかハッキリさせられます。実店舗があるか分からないなら、載っていた住所をマップサイトで検索してみれば一発で分かります。実店舗で医薬品を売っているという実績がきちんとあるなら、通販サイトで売る条件もクリアしている可能性が高いため安心して購入可能です。
会社情報もないようなところは、薬事法どころか特定商取引法まで違反している可能性があるので関わらない方が無難でしょう。
通販サイトで医薬品を買うときの注意点
ドラッグストアなどで医薬品のパッケージを手に取ったとき、第1から第3医薬品と書かれた文字を見た方もいるでしょう。実はどの分類なのかによって、法律で販売できるスタッフが決まってくるのです。第2・第3医薬品は登録販売者という資格があるスタッフがいれば販売できます。
しかし、第1医薬品になると薬剤師がいるところしか売ることはできません。これは通販サイトだからといって例外になるわけではなく、第1医薬品を販売しているのなら間違いなく薬剤師が在籍しています。通販サイトで第2・第3医薬品を購入するときは、ショッピングカートに入れてそのまま決済すれば大丈夫です。
書籍や食べ物を買うときと同じなので、迷わずにお目当ての医薬品を届けてもらえるでしょう。しかし、第1医薬品は、もう一手間加えなければ購入できません。ほとんどの通販サイトでは、決済をしたあとにメールなどで購入確認のメッセージが届きます。
そこにはいくつかの質問が載っていて、答えることで初めて第1医薬品を届けてもらえるようになります。返信を忘れると、何日かで注文がキャンセルになるためできる限り早く答えましょう。ちなみに、医薬部外品とパッケージに記載された商品もあります。
そちらは、薬事法は関係なくどのようなお店でも販売ができます。一見すると医薬品のように見えるパッケージの場合もありますが、まったく別なものなので間違えないようにしましょう。
海外通販サイトを利用するときは慎重に
日本では販売されていない医薬品でも、海外通販サイトを通せば購入できるケースがあります。ドラッグストアでは見たことのないような効果の医薬品もあるため、是非とも個人輸入したいと思った方もいるでしょう。そのときは、個人輸入をしても大丈夫な医薬品なのかきちんとチェックしなければいけません。
海外通販サイトによっては、日本の法律で完全にアウトな医薬品を販売しているケースもあるからです。もちろん、完全にアウトな医薬品は税関にて止められてしまい、支払ったお金を無駄にすることになります。もしも、海外通販サイトを利用したい場合は、日本人向けにサービスを提供してくれるところを選びましょう。
そちらなら日本に送ることでトラブルになるような医薬品は販売していないことが多いです。日本語だけではなく中国語やフランス語など、他言語に対応した海外通販サイトでは、それぞれの国の事情を分かっていないケースがあります。
『フランスでは問題なく買えるけれど、日本では問題になる』といったものが売られている可能性も充分あり得るので注意しなければいけません。
個人輸入する場合は量に注意
海外通販サイトにて個人輸入してもまったく問題のない医薬品を買っても、税関で引っかかってしまうことがあります。それは医薬品は一ヶ月分から二ヶ月分まで(何を買ったかによって異なる)の量しか個人輸入を許されていないからです。
そのため、海外から購入する場合は医薬品名で調べて、税関に止められない範囲で購入するようにしましょう。
ちなみに、海外通販サイトによっては、商品ページに一度に購入できる量をきちんと記載している場合もあります。ただ、情報に漏れがある可能性も捨てきれないので、載っていたとしても一度は自分で調べてみることをおすすめします。
フリマサイトは通販サイトとは違う
インターネットで買い物ができるところの中には、フリマサイトという個人で売買をやりとりできるサービスを提供してくれるところがあります。通販サイトと同じように購入ができるので、医薬品を買うときに利用したいと思うかもしれません。
確かに、フリマサイトによっては医薬品が販売されていて、誰でも購入できるようになっているケースがあります。小分けされているなどの理由で、パッケージをまるごと購入するよりも安いため興味を持った方もいるでしょう。
もしかすると、通販サイトでも普通に売られている医薬品なので、フリマサイトで購入しても問題ないと考えるかもしれません。しかし、何も資格を持っていない人間が、中古品だとしても医薬品を販売するのは禁止されています。
医薬品を販売する通販サイトとはまったく事情が異なるので、購入するのは絶対にやめましょう。フリマサイトでも医薬品の販売は禁止していて、運営の目にとまるとすぐに消されているケースがほとんどです。購入してしまうと、面倒なトラブルに巻き込まれる可能性があるので気をつけましょう。
運営の目をかいくぐって購入ができ、ちゃんと届いたとしてもパッケージが開けられている医薬品を飲むのはリスクが高すぎます。
安心して購入できる通販サイトを探そう
国内から買うとしても海外から個人輸入するとしても、信頼できる通販サイト探しがとても重要です。薬事法をきっちりと守り健康をサポートしてくれる医薬品を販売するお店は、インターネット上にはたくさんあります。
現在では偽物を販売する悪質な通販サイトもあるのでしっかりとリサーチし、安心して医薬品を購入できるところを見つけましょう。